渡辺謙さんと南果歩さんのお二人、既に離婚をされていますが、結婚前に「婚前契約」を結ばれていたそうです。
欧米では、結婚前にプリナップ(婚前契約)を結ぶことが当たり前になっています。
ハリウッドで活躍する渡辺謙さんですので、婚前契約の存在はご存知だったのでしょう。
その内容の詳細までは明らかとされておりませんが、
「万が一、渡辺謙の不都合により離婚する場合には、南果歩へ財産の殆どをを譲る」
といった取り決めがあったそうです。
通常、ハリウッド俳優の婚前契約といえば、自身の財産を守るために交わすのが一般的ですが、渡辺謙さんの場合は逆で、「殆どの財産を譲る」としています。
この背景には、渡辺謙さんが再婚で、南果歩さんが不倫を懸念していたということがあげられますが、この「婚前契約」があったおかげで、渡辺謙さんは殆どの財産を失ってしまいました。(総額10億円ともいわれていますが、実は借金だらけだったという噂もあり真実は本人たちにしかわかりません…)
いずれにしても、南果歩さんは、お金が欲しくて「婚前契約」を結んだわけではなく、渡辺謙さんの不倫を抑止したかったのでしょう。
プリナップ協会へ相談にこられる方も、この南果歩さんのように、「夫になる人の不倫が心配で…」という方が多くいらっしゃいます。
今回の渡辺謙さんのように、抑止の効果にならないケースもありますが、婚前契約で決められた内容は、契約として有効です。
慰謝料額などを予め決めておいて、その内容がご自身の納得のいくものであれば、何がおきても最終的には前に進むことができると思います。
婚前契約まで作成して、それでも不倫してしまうような人なら、最終的にそんな人を選んでしまったのは自分なのだと割り切るしかありません。
南果歩さんは、「離婚になったのも自分に責任がある」といったようなことをおっしゃっていたそうです。
男女関係のトラブルを長年扱っていると、不倫された側は、完全に被害者になってしまい、不倫した側を一方的にせめてしまう人が多いです。
たとえ不倫されたとしても、全責任を相手に押し付けず、自己責任として受け止められる人の方が、立ち直りが早く前に進むことができるようです。
因みに婚前契約は、財産の契約だけではなく、夫婦の約束ごとや夫婦の在り方など、自由に記載することが可能です。
この婚前契約を夫婦生活を送るうえでの基盤として頂いて、長い夫婦生活でブレそうなときには、ぜひ見返していただけたらと思います。