日本人女性とフランス人男性のカップルでプリナップを作成するケースが増えてきております。
ここでは、プリナップ(公正証書)の作成からフランス大使館へ提出するまでの流れをご紹介させて頂きます。
まず、前提として、日本で作成するプリナップ(公正証書)は、日本法に基づき作成します。
ですので、結婚後は日本で生活するというのが前提となります。
日本人女性とフランス人男性のカップルで、ご希望される内容で多いのが、
・財産関係
・離婚後の子どもとの面会
以上の2つが最も多くご希望される内容となります。
財産関係については、国際結婚に限らず日本人同士であっても一般的に記載することが殆どですが、子との面会については、国際結婚ならではかもしれません。
万一離婚して子どもと離れて暮らすことになっても定期的に会えるよう約束する内容を記載します。
※共同親権の導入が決定致しましたので、日本のプリナップでも、事前に共同親権とする合意を作成することができるようになりました。
Joint custody will be allowed under Japanese law after the new law is in effect.
その他、細かな内容については、そのカップルによってさまざまですので、ご希望をお伺いしながら案文を作成しております。
案文が作成できましたら公証役場へ提出して約1週間程度で公正証書が完成致します。
完成しましたら公証役場で締結手続き(署名捺印)をして公正証書の手続きは完了となります。
アポスティーユ取得までを一括で(公証役場でのノンストップサービス)
作成した公正証書をフランス大使館へ提出する場合、まず法務局で認証を受けた後、外務省でアポスティーユを取得する必要があります。
これらの手続きをご自身でする場合、数日かかってしまう手続きですが、公証役場でのノンストップサービスを利用した場合、30分~1時間程度でアポスティーユまでの手続きが完了します。
これは、プリナップの公正証書締結手続きの際に一括でアポスティーユまで取得できるとても便利なサービスで、入籍までに時間がないというカップルにはぜひお勧め致します。
The apostille process for a prenup can be carried out at a notary office. If you would like to apply for it, Please ask our association.
このサービスを利用するのにかかる公証役場での費用は5500円~1万1500円です。
※ご自身で法務局及び外務省での手続きをして頂ければ費用は掛かりませんので、時間を短縮したいカップル向けです。
アポスティーユの手続きが完了しましたら、次は作成したプリナップの翻訳です。
フランス大使館へ提出するためには、日本語からフランス語へ翻訳する必要があります。
そして、その翻訳はどこでお願いしても良いというわけではなく、フランス大使館が指定する翻訳機関にお願いする必要があります。
また、この翻訳は、アポスティーユのスタンプが押された状態のものを提出します。
The prenup translated into French by a translator designated by the French Embassy is required after completing the apostille process.
※翻訳会社のリストは以下大使館ホームページに記載がございます。
翻訳者リスト – La France au Japon (ambafrance.org)
フランス語訳のプリナップが完成しましたら、大使館へ提出をして完了となります。
プリナップ作成からフランス大使館への提出までを簡単に説明させて頂きましたが、ご不明な点がございましたらお問合せください。